互いに接する複数の土地(筆)を1つの土地(筆)にする登記が合筆登記です。
・管理上、土地の数が多く煩雑なので土地を1つにまとめたい
・複数の土地を分筆して分ける際に、一度合筆しまとめ、分筆するケース
このようなケースの際に行われることが多いです。
具体的には、土地が5筆あり、その登記記録が必要な場合、5つの登記記録を取る必要があり、法務局などへ支払う手数料が多くかかります。
合筆登記を行うことで、5筆の土地を1筆にすれば、登記記録(登記事項証明書など)は1つだけ取ればよくなります。法務局などへ支払う手数料は1/5になり得です。手数料は大きくはありませんが、何回も取得するとばかにならない手数料になります。
合筆登記のメリット
合筆登記のメリットは次の内容です。
- 法務局で登記事項証明書等を取得する費用が1筆分で済みます。
土地が複数あると数の分だけ何倍の費用がかかります。 - 土地に関する登記費用が1筆分で済みます。土地が複数あると登記費用は上がります。
住宅ローンなどの融資を受ける場合の抵当権設定登記
所有者の住所が変更した際の、住所変更登記
不動産を売却する際の、所有権移転登記
など。 - 合筆登記を行うことで、土地の個数が減るため、昔でいう権利証、現在では登記識別情報の管理がしやすくなります。
- 土地の評価額が下がり固定資産税が安くなる可能性があります。 ※土地の形状や用途による
合筆登記のデメリット
合筆登記のデメリットは次の内容です。
- 合筆登記の費用がかかること
- 将来、売買や相続などで合筆登記をした土地を分ける場合、分筆登記が必要となり費用がかかること
- 土地の評価が高くなり、固定資産税が上がる可能性があります。 ※土地の形状や用途による
- 過去の土地の形状がわかりにくくなり土地の境界を決める際に、不利になることがある
多くのケースでは、合筆登記を行う方が良いでしょう。
しかし、合筆登記は、良いことばかりではなく、悪いこともあり得ることを考慮し判断しましょう。
合筆登記の登記費用(料金)の一覧
下記が合筆登記の費用(料金)です。
これ以外に必要な登記の費用(料金)についてはお気軽にお問合せください。
※遠方の場合は交通費実費が必要な場合があります。
手続きの種類 | 費用(料金) ※税別 |
条件・備考 | |
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土地合筆登記(合筆登記) | 40,000円 | 土地の筆数が2筆 | |
3,000円 /筆 加算 |
土地の筆数が1筆増える毎に |
登記を行う上で必要な不動産登記情報や公図などの実費は別途必要です。
土地に関する別の登記の登記費用は、以下のページをご覧ください。