境界確定測量について
- 土地境界確定測量とは?
- 土地の境界を決める(確定)する為に測量を行い、隣接地の土地所有者様と立ち合いを行い、
- 了解を得て境界を決めることを言います。
- 境界を決めるにはある一定のエリアの土地の形と面積(地積)を知るために測量を行い、
- 測量結果とその土地に関係する様々な資料との整合性をみます。
- 整合性が取れるように境界を計算し、境界の位置を仮に決定します。
- その後、隣地所有者に仮の境界を示し、その根拠を説明した上で理解していただいてから署名及び押印していただきます。
- 全ての隣地所有者の承諾を得た後に境界標(コンクリート杭・金属プレート・金属鋲など)を設置します。
- ○早い者勝ち現在の法律や慣習において、早い者勝ちという結果になるケースがほとんどです。
- お隣の外構のブロック塀やフェンスなどが、自分の土地に越境していても、そのまま放置すると正しい境界の位置に境界を決めることができなくなることがあります。
- 何十年もの間、間違った境界の位置で放置されていると、正しい境界の位置に境界を戻すことは大変難しいです。
- ○境界標の管理は大事です。
- 境界を示す大事な境界標(コンクリート杭、金属プレート、金属鋲など)を外構工事などで壊されたりするケースが多いのが現状です。
- また、境界標の上にブロックを積んで埋めてしまうケースも多々あります。
- 埋めてしまうと正しい境界の位置が判りません。 境界標を勝手に抜いたり壊したりする人もいます。
- 勝手に移動する人もいます。
- 境界標は境界の位置を知る上で大事な目印です。
- 境界標は大切に保全することが必要です。
- 自分が管理しないと誰も管理してくれません。
土地境界確定業務の現状
なぜ境界確定測量をするのでしょうか?
- 日本の90%以上の土地境界は不明確です。
- コンクリート杭や鋲等の境界標が仮にあっても間違っていることが多々あります。
- 隣の土地に境界が30cm以上ずれていたりすることも珍しくありません。
- 特に起伏のある傾斜地では間違っていることが多いのが現状です。
- 土地を購入する際に、境界線が不明確であるものを購入することは後になってトラブルに巻き込まれる可能性があります。
- 後になって、隣の家が越境していたことが判明する。
- 自分が建てた家が何年か後になって隣の土地に越境していたことが判明したなんてことは多いです。
- 隣人間のトラブルはほんとに嫌なものです。
- 一度トラブルが起こると生涯隣人とは顔をあわせないようにしたり、自分の悪口を近所の方に言われたり、収拾がつかなくなります。
- そして、ついには裁判です。
- このようなトラブルを防止する為に、家を建てる際や、土地を購入する際は、境界を決める必要があります。
- こうした理由から確定測量をする必要があるのです。
では登記簿や昔の図面は正しいのでしょうか?
- ほとんどの場合、土地には登記簿があります。
- 登記簿には所在・地番・地目・地積が書いてあります。
- しかし、登記簿の地積は正しいのでしょうか?
- 明治時代には測量を行う際に、縄などを用いて精度の低い測量を行っていました。
- 現在の測量は精密機械を用いていますので正確さにはかなりの違いがあります。
- 縄で測量し面積を求めた、登記簿の地積は不正確である場合が多々あります。
- 登記簿に200㎡と書いてある土地が確定測量をしてみたら180㎡であったということも珍しくはありません。
- 20㎡少なくなると不動産としての価値はかなり減ります。
- 坪40万円の土地であれば20㎡は約6坪ですので6坪×40万円=240万円損をしたことになります。
- 土地を購入する側にとっては正しい地積を知った上でないと土地購入を決めることはリスクが大きいといえます。
- こうした不動産価格以外にも境界が明確でないと、間違って隣の人の土地に家を建ててしまうこともありえます。
- こうした家などの構造物が境界を超えている状態を越境していると言います。
- 家を建ててから越境していることが判明した場合、最悪建物を取り壊さなければなりません。
- このようなリスクを回避するため、土地を売買する場合や建物を建てる場合には必ず境界線を明確にし、面積(地積)が何㎡(何坪)であるかを確定する必要があります。
- 越境については、塀が隣人の土地にまたがっている(越境している)ことは多々あります。
- このような越境が原因で隣人とのトラブルは頻繁にあります。
- 越境していることで睨み合うことも少なくありません。境界線が原因で代々に渡りトラブルが絶えないこともあります。
- 境界確定測量は、様々な過去の資料を調査し、 測量を行った上で、土地の境界線を復元し調整します。
- そして土地の地積(面積)と土地の形状を明確にします。
どのような測量が一番良いのでしょうか?
- 測量には色々な測量方法があります。
- 一般的な測量方法は次の3つです。
- GNSS(GPS)衛星を利用した測量
- トータルステーションによる測量
- 巻尺による測量
- それでは、どの方法が一番良いのでしょうか?
- 答えは、 これらを全て併用して測量する方法がベストです。
- それぞれの測量には用途に合わせて用いることが必要です。
- そうしなければ 正確な数値を導き出すことはできません。
- 正確に計測して境界線を導き出します。
- そして隣接土地所有者との立会いを行い署名と印を書面に残します。
- その後、目印になるように正しい位置に境界標(杭)を設置します。
- 土地を購入するが、境界が不明であり心配だ。
- 土地を購入するが、境界が全てなく心配だ。
- 家を建てようと思うが、境界が不明で心配だ。
- 土地を売ろうと考えているが、境界線が不明で買手が付かない。
- 現在、境界でお隣と言い合っている。
- お隣との土地の境界が不明で子供の為にも生きている間にはっきりさせたい。
- お隣さんが境界線についてこちらの思った線より多く主張してくる。
- どれかひとつでも当てはまれば、土地の境界を確定させた方が良いです。
- 測量士と土地家屋調査士の資格をもった専門家がお答えします。
- お気軽にご相談下さい。
- 隣接地の立会いと道路との立会いを行った証拠となるものを依頼する専門家に要求することが重要です。
- そのような証拠となるものをくれない専門家もいます。
- 特に市町村道や県道・国道との境界立会いの証明を取らない専門家が多いので注意して下さい。
- 証明がない場合、トラブルの原因になります。
- 当事務所では、ご希望により、アメリカのGPS衛星を利用し測量を行い、公共座標値で図面を作成し納品します。
確定測量を専門家に依頼する際の注意点
境界確定測量 費用
境界確定測量 費用の算出方法
- 土地の境界確定の費用は、土地の大きさ、形状、隣接する土地の数及び所有者の数により大きく異なります。
土地の面積が大きいほど、土地の形状が複雑なほど、隣接する土地の数及び所有者の数が多いほど費用は高額になります。 - 過去に境界確定をされている場合、境界標を復元するだけで済む場合もあります。
- ケース1をご覧下さい。 ※数字は土地の地番、青の文字は所有者の名前
境界確定を行いたい16番の土地は四角形で、隣接する土地の数は道路を含めて6個、隣接土地所有者は17番と18番の土地所有者が同じなので5人です。 - ケース2をご覧下さい。
境界確定を行いたい13番の土地は四角形で、隣接する土地の数は道路を含めて3個、隣接土地所有者は3人です。 - 2つのケースで比較すると、土地の大きさを同じとしてケース1よりケース2の方が隣接土地の数と隣接土地所有者の数が少ないので費用は安いです。
- ケース3をご覧下さい。
- 境界確定を行いたい101番の土地は9角形、隣接土地は道路を含めて8個、隣接土地所有者は8人です。
ケース1とケース2に比べて土地の形状が複雑で隣接土地や隣接土地所有者の数が多く、境界確定費用は高くなります。 - オルフィット総合事務所では、個々のケースに応じて、境界確定費用は、境界確定測量を行う土地毎に見積書を作成しております。
- 見積は無料です。
- 見積依頼の際は、公図・地積測量図・登記記録(登記事項証明書)できるだけ、これらの資料の用意をお願いします。
- これらの資料がない場合でも、状況を聴き取り、概算にて見積もりができます。
境界確定測量 費用(料金) 一覧
下記は境界確定測量の費用(料金)です。
※遠方の場合は交通費実費が必要な場合があります。
手続きの種類 | 費用(料金) ※税別 |
条件・備考 | |
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境界確定測量 | 300,000円~ | 土地の大きさ形状、境界標の設置数、隣接土地の所有者の数などによって費用が大きく異なります。境界確定を行う土地の状況から判断し見積を無料にて行っております。 | |
境界復元測量 | 1点 30,000円~ |
復元可能な確定測量等の成果がある場合 ※境界確定測量等が必要な場合は、別途費用が発生します。 |
※地図混乱地域等により、図面作成が困難な場合は別途要相談。
※収入印紙代と登録免許税は報酬以外に別途必要。
◎料金は、ケースにより異なりますので、お気軽にご相談ください。